GETPIVOTDATAという謎の呪文 「モダンExcel」の活用には、重要!なによりも便利だ!って話

長ったらしい呪文の正体

ピボットテーブル内でセルを参照すると現れる「GETPIVOTDATA」という表示。

Example of using the GETPIVOTDATA function to return data from a PivotTable.

これが、結構便利!

セルの「値」だけではなく、「行列」のデータも含めて「参照」できるので、ピボットテーブルから色々なデータを取得できる。

一言でいえば、ピボットテーブルで集計し、GETPIVOTDATA関数でそのデータを取得し表示できるということ。

「謎の呪文、嫌……。」という方へ

もちろん、一般的な「セル参照」、例えば「=E14」とすることも可能。
この場合、上図であれば「$5,534」が返される。

こうした一般的な「セル参照」にしたいのであれば、次のように、「GetPivotDataの生成」の☑(チェックマーク)を外すだけ。

どうしても、っていう場合は、「GetPivotDataの生成」の☑(チェックマーク)を外せば良い。

だけど、マイクロソフトがわざわざ新しい(そうでもないか…。)機能を追加している背景を考えれば、「これ、便利だから、使ってみてよ!」ということなのでしょう。
だから、初めから使わない!と決めつけるのではなく、使うことを前提に、「1次情報」も見つつ、とりあえず試行錯誤してみる、これも「モダンExcel」の一つの流儀。

ただ、気をつけないといけない、というか……。
「セル」思考だと、いつまでたってもレガシーエクセルの延長線でしか考えることができないと思う。

「正しいモダンExcel」の思考回路は、「1行1列1項目のきれいなデータ」にある。
要するに、「セル」ではなく「テーブル」、「データベース」という思考回路を持つことが、「正しいモダンExcel」の理解には必要なのである。

GETPIVOTDATAは経営ダッシュボードでも大活躍

「GETPIVOTDATA」は、「経営ダッシュボード」を作成時にも、大変重宝する。

例えば、ピボットテーブルで集計しておき、ある特定の部分だけをダッシュボード上に表示したい、ということがあると思う。

こうしたとき、ピボットテーブルの行列の入れ替えがあると、通常の「セル参照」では狙った「値」を表示できなくなってしまう。
仮に「絶対参照」したとしても、そのセルに対し「絶対参照」することになるため、そもそものセル位置がずれてしまえば、狙った「値」を参照し続けることが「セル参照」ではできなくなる。

これに対し、「GETPIVOTDATA 」であれば、ピボットテーブルの「値」(セルではなく!)を「絶対参照」することになるため、ピボットテーブルの行列の入れ替えがあっても当該「値」を参照し続けるので、便利だ。

謎の呪文の「1次情報」

「1次情報」は、こちら。

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「正しいモダンExcel」の使い方の基本を学ぶには、Power Query(パワークエリ)とPower Pivot for Excel(パワーピボット)の両者を「一体理解」する必要があります。
ぜひ、拙著「モダンExcel入門」(日経BP)で学んでみて欲しいと思います。
サンプルデータで、実際に手を動かしながら、理解を深めることもできます。参考にしてください。

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