モダンExcelと従来Excelのフュージョンが最高おぉ♪(ノ)’∀`(ヾ)!という歴史的背景に迫る!
fusion=融合
combination=組み合わせ
concatenation=連鎖
正直、どれでも良いと思う!
ここで言いたいことは、あなたの知っているExcel、
つまり「従来の」Excelだけではなく、
「現代的な」という意味を持つ「モダンな」Excelを使いこなせるようになることが、
これからますます重要になる、という「事実」「ファクト」です。
「一体理解」が必要となる「モダンExcel」とは?
「モダンExcel」を業務に活かすには、その主要2大ツールである「Power Query」(パワークエリ)と「Power Pivot」(パワーピボット)の両方を「一体理解」する必要があります。
なぜなら、「パワークエリ」「パワーピボット」それぞれに異なる意義や役割があるからです。
「パワークエリ」ですべき作業、「パワーピボット」で行うべき処理、それぞれに得手不得手があるのです。
適材適所ではない間違った使い方をすると、パフォーマンス(データ計算の処理速度など)に影響が生じ、エラーを引き起こしもします。
これはビッグデータになるほど深刻となることが知られていますので、留意が必要です。
たとえば、パワークエリで「四則演算」することはあまりお勧めしません、四則演算はExcelライクなDAXに任せ、パワーピボットで計算すればよいことですから。
データを昇順・降順で「並べ替え」なんてすると、パワークエリはたちまち拗ねてしまいますよ。
VLOOKUP関数の代用として使える「クエリのマージ」も便利なので拙著でもご紹介していますが、これも時と場合によりけり。
なぜなら、そもそもパワークエリは「きれいなデータ」にするために用いるツールであり、「きれいなデータ」を準備するためのツールだからです。
上記3つの事例は、いずれも「計算」なので、パワーピボットの守備範囲だと思うのです。
一方、パワーピボットにもお決まりがあります。
例えば、DAX(データ分析式)の事例でたびたび引き合いに出される「FILTER」関数は、上手に使わないとパフォーマンスを著しく低下させることが知られていますので、その利用にあたっては細心の注意が必要になります。この「FILTER」関数に代わって用いるのが、拙著でもご紹介している「CALCULATE」関数です。この「CALCULATE関数」で「フィルターする」のが、DAXの基本的なお作法なのです。
こうしたことは、マイクロソフトで一番最初に学ぶ「モダンExcel」の基本だったりします。
「モダンExcel」を使いこなすポイント
では、どのように「モダンExcel」の2大ツールである「パワークエリ」と「パワーピボット」を、それぞれ使い分ければよいのでしょうか。
「モダンExcel」の2大ツールを使いこなすポイントは、私見では次のとおりです。
拙著でもご紹介しているように、こうした一連の流れをしっかり身につければ、いろいろなデータを「見える化」し、データの本質により迫ることができるようになります。
モダンExcelを「一体理解」すべき、歴史的背景
そもそも、「モダンExcel」が登場した「歴史的背景」を踏まえれば、パワークエリとパワーピボットを「一体理解」しなければならない必要性を理解いただけると思います。
これは、いつもお世話になっているRuthさんのツイート。パット見、「だよね!」と思った!
(和訳)
質問
1.パワークエリとパワーピボット(DAX)が導入されたのは、いつ?
2.どの製品で、導入されたの?
3.パワークエリとパワーピボットの元々のプロジェクト名は?
正解をご存じの方は、たぶん、当「モダンExcel研究所」はレベルがあっていないと思います。
なぜって? それは、あなたの方がよくご存じでしょう(笑)
ちなみに、上記の解答は次のとおり。
1.パワークエリ(M)は2010年、パワーピボット(DAX)はそれより少し早い2009年
2.いずれの製品も「Excel 2010」に導入
3.パワークエリの開発プロジェクト名「Crescent」、和訳「半月」「三日月」
パワーピボット(DAX)の開発プロジェクト名「Gemini」、和訳「ふたご座」
上記解答を見るとわかるように、「モダンExcel」は今(2021年現在)から10年以上も前に産声を上げているんです!
「日本は、欧米に比べ10年以上遅れている」
こうした見解は、あちこちで見聞きもしますが、
Excel界隈でも同じことが起きていたというのには、正直びっくりね。
「モダンExcel」の歴史を紐解いて初めて分かった「ファクト」という「事実」、上記のQ&Aは実に面白い!
この史実から分かることが2つあります。
一つは、パワーピボットの方が先で、パワークエリの方が後という「順番」。
この「順番」には、大切なポイントがあると思うのです。
なぜなら、「Excel」はご存じのように、そもそも「表」にして「計算」するから、「表計算」ソフトなんです。
つまり、ピボットテーブルやピボットグラフなどで「表」にしたり、「計算」することがメインのツールだということ。
ですから、ExcelライクなDAXデータ分析式で「計算」して、その結果を基にピボットテーブルやピボットグラフで「表」にまとめ、データを「可視化」する、これが「モダンExcel」の本分としてまずある。
こうした「Excel」本来の役割や意義、つまり「表計算」という本分を前提に考察すれば、「計算」したり「表」にしたりするために必要となる「パワーピボット」を先に開発し、その後「パワークエリ」を発表した、というのには、Excelの開発元であるマイクロソフト側にもそれなりの理由があるのかな、と思ったりするわけです。
二つ目に、それぞれの「開発プロジェクト名」にも、深い意味が込められていると思うのです。
パワーピボットの開発プロジェクト名「Gemini」=和訳「ふたご座」のとおり、両ツールは「双子」なんです。ご存知でした?
双子!!
その「順番」は、上述のとおり。
兄・姉の「パワーピボット」が先に生まれ、弟・妹の「パワークエリ」が少し遅れて産声を上げた「双子」という史実。
そして、弟・妹の名前が「半月」という「パワークエリ」。
この「双子」が「Excel2010」に仲良く導入され、二人揃って「満月」になる。
こうした「史実」「ファクト」を踏まえれば、
パワークエリも、パワーピボットも、「一体理解」する必要があるわけですよ。
以下は、筆者オリジナルの邪推という「仮説」です。
マイクロソフトの公式見解である「ファクト」ではありません!
念のため申し上げておきます。
「邪推」と「事実」をごっちゃにするな!
TwitterなどのSNS、WEBなどでは、結構ありがちだ!
「フェイク」ニュースには、気を付けろ!
結構、これは厄介だぜ!
経営環境が複雑化する中で、より複雑なデータ分析が必要となり、「従来Excel」では対応できないことが「モダンExcel」が登場する背景にあると思っています。
そのポイントは、3つ!
・「従来Excel」には、いわゆる「104万行の壁」もあるので、そもそもビッグデータに対応できない!
・「従来Excel」では、データ加工する際に直接データを触るため、元のデータを残せない!
(元のデータを残すには、別途コピー保存などが必要になる)
・ビッグデータを扱えるデータベースソフト「Access」は、表計算ソフト「Excel」と違いグラフ化が苦手……。
こうしたことから、
「Excelで、Accessのようにビッグデータを取り扱えれば、いい感じになるよね!」
「Excelだったらデータを可視化もできて、便利だしね!」
となって、
「よっしゃー! それじゃ~、現代的で使いやすい、モダンなExcelを開発するぞ!」ってなったんでしょう。
知らんけど(笑)
知らんのか~い!
「ファクト」に基づく「想像力」も大切よ!
ここで、一つ忠告!
「事実」確認せずにツイートやリツイートしたり、「ファクト」に基づかない誹謗中傷をすると、「偽計業務妨害」や「名誉棄損」などの罪で訴えられることもあるので、注意してね!
WEBやSNSなど、ネットを通じて容易に「情報発信」できる時代だからこそ、良かれと思ってしたツイート・リツイートがとんでもないことにもなるので、安易な行動や軽率な言動は厳に慎んだ方が良いですよ。
ツイート・リツイート、WEBなどを通じた発信をする際は、必ず「事実」「ファクト」をチェックして、自らの責任に基づき行うようにしましょう。
悪意のあるツイートした方はもちろんですが、安易にリツイートした方も、厳罰が課せられることになるので、気を付けてください。
また、すでにそうした行動や言動をしてしまった記憶のある方、相手方を傷つけてしまった覚えのある方に申し上げます。
関連ツイート・リツイートなどを速やかに削除し、安易で軽率であった旨を相手方にDM機能などを通じて真摯に詫びる、こうした社会人としての常識的対応も必要だということを覚えておいてください。
最近は、セクハラ、パワハラ、モラハラなど、〇〇ハラが流行っています。
それゆえ、上司も周りの人たちも、顔色を見ながらということが多くなってしまい、真っ当なことを言えない雰囲気になっている現状があります。
そして、日本人は周りに流されやすいという特性があり、誰かが「ファクト」に基づかないツイートをしても、同調圧力のバイアスで、我も我もとこぞって「フェイク」ニュースに反応するという傾向があります。
だからこそ、この場を借りて、あえて言わせていただきました。
「テラスハウス」のような悲しい事件は、二度と起こしてはいけませんからね。
発信するときは、必ず「ファクト」をチェックしてから、ツイート・リツイート!
良い子は、ルールと節度を持って、ネットを楽しみましょう!!
データを「経営改革」につなげる工夫
「データ」や「数字」は、汎用性の高い「コミュニケーションツール」です。
しかし、「データ」や「数字」のままである必要はありません!
「データ」や「数字」は、「独り歩きする」こともあります。
それゆえ、その取り扱いには注意が必要になる、ということも知っておかなければなりません。
こうしたことを踏まえると、「データ」や「数字」をそのまま扱うのではなく、可視化を通じ「データ」や「数字」の本質に迫るという視点も、現代の複雑な社会においては大変有意義なことだと思うのです。
「データ」や「数字」を可視化する=Data visualizingを通じ、新たな発見=洞察=insightsを得ることができ、経営改革=innovationにつなげられるようにもなるからです。
そのためには、「モダンExcel」の主要2大ツール「Power Query」(パワークエリ)と「Power Pivot」(パワーピボット)の両方を「一体理解」する必要があります。
下記動画は、拙著「モダンExcel入門」(日経BP)で解説している「経営ダッシュボード」の事例です。
この動画は、上述した
・「パワークエリ」「パワーピボット」という「モダンExcel」
・「従来のExcel」で活用されている「ピボットテーブル」「ピボットグラフ」
それぞれの役割と関係性を「一体理解」=fusion=融合することで、初めて作成することができます。
このように言うと、
「モダンExcelって、なんか……、難しそう……」
そう思われてしまうかもしれませんが、「モダンExcel」の基本はそれほど難しい概念ではありません。
ポイントは、1列1行1項目のきれいなデータを定義する、たったこれだけです!
そうなの?
それなら簡単そうだ!
従来から活用されている「ピボットテーブル」が分かれば、「モダンExcel」の基本は理解できます。
「モダンExcel」の基本をしっかり身につけ、活用できるようになるには、
パワークエリとパワーピボットの「一体理解」が必要だワン!
拙著「モダンExcel入門」の構成
拙著「モダンExcel入門」(日経BP)では、次のような4章構成で、上記「経営ダッシュボード」の段階的な作成過程を通じ、「パワークエリ」「パワーピボット」「ピボットテーブル」「ピボットグラフ」の活用ポイント・意義・役割などを分かりやすく解説し、「モダンExcel」の「一体理解」を促しています。
本書は、「モダンExcel」や「従来Excel」の使い方にとどまりません。
公認会計士としての長年の経験なども随所に散りばめています。
モダンExcelの先にあるPower BIの先達からの直伝、マイクロソフトで学んだモダンExcelの基本技も織り交ぜています。
まさに、fusion!
「データ」や「数字」の見方、その利用の仕方のポイントなども学ぶことができるような構成になっていますので、経営管理に携われている方は拙著「モダンExcel入門」をぜひ参考にしてみてください。
(一例)
・経営数値を的確に表現するために必要となる「グラフの選び方」
・作成した経営ダッシュボードから「データを読み取る際のポイント」
・実務で役立つ、モダンExcel対応「ショートカット一覧」 など
「モダンExcel」の基本をしっかり身につけ、「モダンExcel」を使いこなし、「データ」や「数字」を経営管理に活かすためのノウハウやアイデアが、拙著「モダンExcel入門」(日経BP)には満載です!
拙著「モダンExcel入門 データ分析&可視化の新しい教科書」(日経BP)は、印刷272ページですが、目次などを除くと、実質240ページ前後、ポイントだけをコンパクトにまとめてあります。
各ページには重要なポイントが分かるように、カラー図表が散りばめられてもいます。
パソコンの横に置きながら学習できるように、180度ガバッと開く特殊製本を採用しているので、手元に拙著を置きながら「モダンExcel」を学習したいという入門者の方には、まさに打ってつけ!
拙著「モダンExcel入門 データ分析&可視化の新しい教科書」(日経BP)をご高覧いただき、「モダンExcel」の「一体理解」を通じ、日常業務の改善につなげていただければ幸いです。
「モダンExcel研究所」を楽しむ際の【注意事項】
コンテンツコピー、スクレイピングなど【厳禁】 ☚【検知ツール設置済】☚悪質な場合【法的措置】を講じます
(過負荷によるサーバー障害が生じた経験上、ご協力お願いいたします!)
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