PADで料金の自動計算! PADって、やっぱすごいわ!

Power Automate Desktop(略称、PAD)、衝撃デビュー!!!

PAD、本当に簡単!

これはもう、VBAなしでもいいんじゃない(笑)

PADを試して率直な感想

PADは、とにかく直感的に操作できます!

プログラムのコピぺもできるし(できない、というデマが流れていますが、簡単にコピペできますよ!)、プログラムの順番変更も簡単だし、変数名も自由自在(但し、日本語表記は非対応)だし、とにかくいろいろなことができる「アクション」機能(図の左列の部分)がかなり充実しているし、Microsoft製品以外を対象にしたRPA=Robotic Process Automation=自動化も簡単にできるし、今のところ、いうことなし!

PADのデメリットを強いてあげるとすれば、二つ。

①ネット接続を前提としているという点。

②個人で使う分には良いが、自動化プロセスを共有する場合は有償になるという点。

とはいうものの、ネット接続は当たり前の世の中ですし、有償といっても組織で導入するのであれば大した負担にならないレベルでしょう。

何かに似ているような…

ポチポチしたPADのプログラム内容

図で示したPADのプログラムは、出発地と到着地を入力したExcelファイルを開き、WEB上の経路検索(今回はヤフーを使用)サイトにアクセスし、対象運賃の金額を計算し、Excelファイルに入力するという簡単な内容です。下記動画で実際の動作状況をまとめましたので、ご高覧ください。

上記PADのプログラムを見てもらうとわかりますが、繰り返しの動作は水色の「Loop」と「End」の間に記述されます。

これ、どこかで、見たことあるぞ…

お気づきの方もいると思います。そうです! 最近小中学校で導入されたプログラミングの授業で使われる教材の一つ「Micro:bit」にどことなく似ているのです。

ちなみに、Microsoftは「Micro:bit」に出資しています。

micro:bitの画面(右上隅のロゴに注目!)

話を戻します。

上記PADのそれぞれのプログラムには、「アイコン」とともに「簡単な説明」が表記されています。これは、かなり便利です。

どのようなプログラムなのか直感的に理解できるので、「デバッグ」というプログラム修正にもかなり重宝します。

こんな便利な機能、VBAにはないぞ…。

MSの本気度が垣間見える、PADデビュー!

しかも、この「簡単な説明」が「日本語表記」なのです。

加えて、上図の左列「アクション」という機能一覧も「日本語表記」です。

さらに、PADのマニュアルが既に「日本語表記」にも対応しているのです。

これ、本当、すごいことですよ。

例えば「モダンExcel」の二大ツール、「パワークエリ」「パワーピボット」は当初、英語だけ。

英語で、初めての「モダンExcel」というITツール、かなりのハードルでした(笑)

Microsoftさんで勉強させていただく機会を得て、そこでは必ずこう言われ、仕方なく英語で「モダンExcel」を勉強する羽目になって、今日に至っているのですから、PADとの大きな違いを感じざるを得ません。

「英語が~」「マニュアルが~」とか言っていないで
とにかくやってみてほしい!

これに対し、最初から「日本語化」されているPADの投入は、Microsoft社が、どれだけ日本を意識し、気合とともに製品投入したのかがよくわかります。

MSさん、かなりの力の入れようだ!
これは、本気だぞ!

PADでRPAしてみたら、やっぱりすごかった!

早速、Power Automate Desktopをパソコンに導入し、なにかやってみたくなったので、交通費の自動計算をしてExcelに入力してみることにしました。

動画は音声なしです

動画を見るとお分かりだと思いますが、

Excelを立ち上げ

ヤフー路線検索を立ち上げ

Excel内の「出発」と「到着」という列の情報を参照し

PADの「WEBレコーダー」という機能を使い、ヤフー路線検索にテキスト入力し、

料金を計算し

その料金をExcelに入力

これを「出発」と「到着」という行レコードがある分だけ=4回繰り返し=ループし

行レコードがなくなったら、PADによる作業を終了する

というプログラム内容になっています。

VBAの「For~Next」や「Do~Loop」のような、ちょっと難しいとされる処理を上記のPADでもしていますが、直感的にポチポチするだけ、初めてでも迷うことなく、動画のようなRPA=自動化をすることができました。

すごい時代の到来です!

EUC(エンドユーザーコンピューティング)の幅が広がりますね~💛
あ、EUCっていうのは、IT部門が主体のシステム開発ではなく、業務担当者が主体という意味ね
まあ、EUCが充実するのは良いこと、なのだとは思うけどね~…
かなり便利なツールだけに、メリットだけでなく、リスクもあるな~、と…
『光が強ければ、その分、影も濃くなる』
デメリットのお話は、また別の機会に!

今回のまとめは、「PADは、とにかくすごい!」
現場から、以上です!

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「正しいモダンExcel」の使い方の基本を学ぶには、Power Query(パワークエリ)とPower Pivot for Excel(パワーピボット)の両者を「一体理解」する必要があります。
ぜひ、拙著「モダンExcel入門」(日経BP)で学んでみて欲しいと思います。
サンプルデータで、実際に手を動かしながら、理解を深めることもできます。参考にしてください。

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